全てのフレームを対象にするには
某大手工業系企業の新規開発プロジェクトに参画しているのですが、非常に悲しいことに社内ポータルが未だにフレームを使用したサイトなのです。
フレームを使うと容易にペインで分けたサイトを構築できるため、実用重視のエンタープライズ界隈で重宝されるのはよく分かります。
ただ、フレーム*1を使うと、ブックマークレットを作ろうと思ったときにそのままではトップレベルのウィンドウにしか効力を発揮しません。
埋め込まれているフレームのソースURLがトップレベルのウィンドウと同じドメインに属しているのであれば*2、以下のようなコードを使うことで全フレームに対して操作することができます。
// for IE9+ (function loop(win) { return Array.prototype.reduce.call(win, function(p, c) { return p.concat(loop(c.window)); }, [win]); })(window) .forEach(function(window) { var document; try { document = window.document; } catch(e) { return; } /* code here */ });
// compressed (function l(w){return [].reduce.call(w,function(p,c){return p.concat(l(c.window))},[w])})(window).forEach(function(w){try{var d=w.document}catch(e){return}/* code here */})
*1:<iframe>も同様です。
*2:Same-Origin PolicyはWebにおける重要な概念です。
リンク化スクリプト
かねてからHatena::Let で公開 *1 していて、個人的にもかなり使っているスクリプトをGreaseMonkey用に書き直したのでそれも公開してみます。
https://gist.github.com/htsign/5eed5473a9e75c7c45f3a5571d7d0803/raw/convertTextToLink.user.js
GreaseMonkey用っていうか単にES2015で書き直しただけで、特別GreaseMonkeyには依存していませんが。
せっかくなのでGreaseMonkey版はMutationObserver
による追加ノードの監視機能も付けました。
Hatena::Letの方(以下、ブックマークレット版)にはこの機能は持たせていません。
対象となるブラウザの範囲にIEも入るからです。
新しいノードに適用する為には都度実行してやれば済む話で、別にそんなに手間なわけでもありませんし。
一応Mutation Events
(document.addEventListener("DOMNodeInserted", ...
みたいなやつ)はIE9から対応していますが、これは既に非推奨となった技術なので積極的に採用するつもりはないです。
場合分けめんどいですしね(本音)
NodeIterator
で探索しているのでそれなりに速いと思いますが、そもそもの計算量の時点でたかが知れてるのでアレです。
注意点として、テキストに対して要素を追加する(DOMに破壊的変更を加える)為、DOMの構造に依存した外部コードがある場合には不具合の原因となる可能性があります。
以後は特に指定のない限りJSはES6記法で書いていこうと思います。
Intlオブジェクトというものを知りました。
国際化表記における各種変換を取りまとめるそこそこ大規模なオブジェクトらしい。
Collator
DateTimeFormat
NumberFormat
の3つのサブオブジェクトを持つ模様。
それぞれインスタンス化して使用するっぽい。
(() => { let localeOption = { style: "currency", currency: "jpy" }; let locale = new Intl.NumberFormat("ja-JP", localeOption); console.log(locale.format(1234500)); // => ¥1,234,500 })();
便利。
第二引数のoptionにcurrencyDisplay
を指定すると表記方法が変わるっぽい。
currencyDisplay: "symbol"
がデフォルトで、他にcode
とname
があるらしい。
symbol
の場合の記号が半角とか全角とか、その辺は実装依存っぽい。
とか思ってたら
Number#toLocaleString
とか、他の代表的なオブジェクトにメソッドとして同等機能が提供されていた。
new
はオーバーヘッドも大きいし*1、特別な理由がない限りは基本こっちですね。
*1:実測はしていませんが
Microsoft Edge (Windows 10 Mobile) のUser-Agent
なかなかすごいことになっています。
どこかの記事(確かスラド辺り)で読んだことありますが、WebKitと同じ挙動を示すようにしたとかなんとか。
Lumia 950で確認しました。
Mozilla/5.0 (Windows Phone 10.0; Android 4.2.1; Microsoft; Lumia 950) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/46.0.2486.0 Mobile Safari/537.36 Edge/13.10586
例えば以下のような条件判定に一致するようになります。
var ua = navigator.userAgent.toLowerCase(), cond; cond = /android/.test(ua) && /mobile/.test(ua); console.log("Android : " + cond); // "Android : true" cond = /safari/.test(ua); console.log("Safari : " + cond); // "Safari : true"
Linux; U;
が入っていないのが救いですね。
参照: 滅び行くAndroid 標準ブラウザをサポート外にして悩みの種をなくす話 - Qiita
User-Agentでブラウザの判断をせざるを得ない現状も個人的にはどうかと思います。
本当であれば機能面で分けるべきなんですよね。
console.log("Legacy IE : " + (/*@cc_on ! @*/false)); var webkitKeys = Object.keys(window).filter(function(e){ return window.hasOwnProperty(e) && e.indexOf("webkit") !== -1; }); console.log("WebKit : " + (webkitKeys.length > 0));
まぁこれはこれで穴がありますが…。